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~ 夢? ~(フィクション)

『私の人生…悪くなかったなぁ。』



その老婆は長い長い人生を振り返りながらベッドの上で一人呟いた。



“今、一つの命の灯火が消えようとしている。”





生まれてからの思い出を一つ一つ噛み締めながら、老婆は穏やかな表情で空(くう)を見つめた。



欲しかった靴を母親にねだって叱られた事、女学校の頃に初めて恋をした事、我が子を初めてこの腕に抱いた事…次から次へと脳裏に浮かんでいく。



穏やかな表情の老婆の頬を一筋の涙が零れ落ちた。





軽く目を閉じ、そのままスーッと息を吐いたかと思うと、もう二度と老婆は息を吸う事はなかった。













……









“その瞬間、目が覚めた。”







…少女はベッドの上にいた。





『確か長い夢を見てた気がするんだけどな…。私がお婆ちゃんでベッドにいて…』





…よく思い出せない。





『ん~……変な夢っ!』





振り切るように言い捨てると少女はいつものように学校に行く支度を始めた。







そして…







また月日は流れ…







少女だった老婆は最後の時を迎えようとしていた。





『私の人生…悪くなかったなぁ。』



その老婆は長い長い人生を振り返りながらベッドの上で一人呟いた。







またベッドの上で目覚めるとも知らずに…。

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( 2009.04.22 ) ( 創作 ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
コメント

No title

おはようございます

今回、前回と…不思議なものがたり 不思議だけど透明感があって無邪気で

朝の白い有明の月のようなイメージです

昔、読んだ星新一を思い出しました。

( by : すばる * URL ) ( 04/22 - 05:54 ) ( 編集 )

No title

ありがとう

最近あまり本を読んでないから、星新一さんの書いた本も読んだ事が無かったんやけど、立ち読みしてみたらなかなか面白いね

けど、ショートショートの神と呼ばれる人と並べられたらあまりに申し訳ないよ(笑)

( by : 微光風 * URL ) ( 04/22 - 20:30 ) ( 編集 )

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